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伝統産業継承
川上村の杮板(こけらいた)
職人インタビュー

製品紹介 伝統建材

吉野カネ利「杮板」

日本の伝統技術である杮板(こけらいた)づくりが、
新たな事業としてスタートしました。

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  • 製品紹介 伝統建材 吉野カネ利「杮板」

伝統技術を継承し山を守る新たな事業へと育てる、その思いを“山を飛び出した山守”[吉野カネ利]の前田 崇氏が語ります。

「吉野カネ利」の屋号について教えてください
実家が代々営んできた前田林業の屋号を受け継ぐかたちで名付けました。
----以前は山を管理する山守だった前田さんが、どのようなきっかけで柿板職人になられたのでしょうか?
4年前になりますが、柿板の材料となる吉野杉の原木を納めていた先から杮板づくりの技術が供与されることとなり、その講習会に参加したことがきっかけです。吉野杉の新たな事業の担い手になるのは栄誉なことだと感じましたし、ちょうど新しいことにチャレンジしたいと考えていた時期だったので思い切って転職しました。最初の3年間は吉野かわかみ社中に属す形で修行を積ませてもらい、その後独立して現在に至ります。
----柿板づくりの工程を大まかにお教えください。
原木をまず輪切り(玉伐り)し、次にそれを大割り包丁を使い芯から放射状に6等分か8等分に割っていきます。これを“みかん割り”と呼びます。それからその割った木材を板状に“木取り”し、寸法を整えた上でさらに 包丁で引き裂くように“小割り”して薄い柿板に仕上げます。
  →柿板づくりの工程をもっと詳しく
----最も難しいのはどの工程ですか?
みかん割りした木材を板状に割る“木取り”の作業が最も難しいと感じています。一本一本違う木の表情を見極め、完成品を想像しながら瞬時にどう取るかを決めていかなければ いけません。意外と思われるかもしれませんが熟練を要する工程です。
----柿板は全て吉野杉で作られるのですか?
柿板は主に文化財建築の屋根の葺き替えに使用されるので、それまで使われていた樹種を選ぶことが前提となります。よって杉の場合は吉野杉を使用しますが、椹(さわら)や栗 の木などを使うこともあり、その場合は他の産地より原木を仕入れます。
----柿板にはどのような部材の種類があるのでしょうか?
屋根を構成する中で軒板や隅板などの部材が必要になりますし、曲面の屋根に向けに杮板を扇状に加工することもあります。その他には杮板の下地となる“土居葺板”も製作しています。
----柿板は、1日何枚くらい作れるものなのですか?
枚数で数えることはないのですが、私の場合、並べたときの長さにして60間(約110m)が目安です。杮板は重ねて葺かれますので、屋根の面積にすれば約1坪に相当します。         
----柿板製作の面白い点、またはやりがいをお教えください。
とくに良い木に当たったときは、割っていても楽しいものです。そうして一本一本違う木と向き合うことに喜びを感じています。また、文化財を守る仕事に携われていることにやりがいを覚えます。
----将来はどの様に事業を発展させたいですか?
私はこの事業の一番の目的は「山」を守ることだと考えています。山のため、しっかりとした事業にしていかないといけません。良い実績を積めば次の仕事に繋がりますから、そうして事業を安定拡大させ、山の保全に 貢献し、雇用も生み出していきたいと思います。

杮葺用材一式(土居葺、杮板等)見積承ります。
使用用途、寸法、量、納期等をご検討の上、お気軽にお問い合わせください。

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