超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2020.07.15

■「吉野林業全書」に学ぶ⑨ 大台ケ原山と吉野川沿岸

大台ケ原山は吉野の東にあって、(当時の)大和、紀伊、伊勢の三ヶ国にまたがる大山である。面積は東西三里、南北四里余り、四千八百余町歩である。(1里≒3.9㎞ 1町歩=3,000坪)
川上村の吉野林業と土倉庄三郎
山中にはさまざまな樹木がうっそうと茂り、山上に平坦なところがある。

いくつかの川は水清く絶景である。特に有名な「三条の滝」は、東の滝が高さ四百尺、中の滝が八百尺、西の滝が六百尺以上(100尺≒30m)のもので、三つの滝の水は合流して東の川に入り、これは支流を合せて北山村を通って熊野灘に注ぐ。

また、南を見渡せば、熊野浦から太平洋が視界に入り、数百の船舶が一望できる。

山頂には、陸軍測量用の三角点が設定され、その他の珍しくすぐれた風景は、とても文章に書き表すことができない。嗚呼、この絶景にして何と素晴らしい場所であろうか。
川上村の吉野林業と土倉庄三郎
これを万国公園に紹介すべきだという意見も過言ではない。ここを発見したのは「松浦武四郎」で、彼は後年の発展を見ることなくこの世を去られたが、明治二十二年に顕彰碑が建てられた。

近年、「古川嵩」が大台ケ原山の雄大さを世に広めようと、長年に渡って奔走し、賛同者の巨額の寄付金によって、荘厳な「大台教本殿」が造営された。その後、本殿周辺にいくつかの建築がなされて、数千人が登山できるようになった。

「吉野川」は大台ケ原が水源で、「川上村」を貫流し、いくつもの支流と合流しながら、和歌山県で「紀の川」となり「和歌山港」に入る。
川上村の吉野林業と土倉庄三郎
参照:「吉野林業全書」

 

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現在では、山全体が「特別天然記念物」指定となり、「ユネスコパーク」にも登録されている「大台ヶ原山」が、「吉野林業全書」にもこのように紹介されています。

「大台ヶ原ドライブウェイ」の開通で、手軽に訪れることのできる山となりましたが、文章の感嘆ぶりからも、当時はまだ秘境の絶景といった感じだったのでしょうか。

さて、皆様、「大台ケ原」へお越しの際は、ぜひ「ホテル杉の湯」をご利用ください!


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