超現代語訳
川上村の吉野林業を学ぶ
これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。
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2020.07.02
■「吉野林業全書」に学ぶ⑤ 杉・桧の伐期
杉・桧は、約100年で一伐期とする。杉・桧が用材として最も適当なのは、80年生から100年生までで、80年生以下は需要が少なく値が安い。
また、今までの間伐によって残っている木も少ない中で、100年生以上の木は、広い土地を占める割に成長も良くなく、利益が薄いということになる。
これが100年を一伐期とする理由である。
参照:「吉野林業全書」
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さらっと「100年である!」と示されますが、最低でも親子2代に渡る、途方もない時間です。ただ、それだけの時間を掛けても、お金に変えることのできる、確たる用途も存在していました。
生活様式、建築様式もがらっと変わり、当時の用途もなくなってしまったのだから、もうそういう林業もやめてしまって、現代社会に沿った形に変えていけばよいのでは?
さすがにそんな声は聞こえてはきませんが、「吉野林業」という文化と、そこから生まれる最高の素材を守る道しか選択肢はありません。