超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2020.06.03

■「川上村史 通史編」に学ぶ⑳ 土倉庄三郎と品川弥二郎

「土倉庄三郎」は、近代日本の経済発展の一端に「林業立国」の精神を位置づけ、各地を啓蒙してやみませんでした。

明治15年(1882年)「庄三郎」43歳の時に、農商務大輔(次官)「品川弥二郎」が、「庄三郎」の評判を聞いて、川上村大滝を訪れます。「品川弥二郎」は「吉田松陰」に教えを受け、「高杉晋作」らと行動を共にして尊王攘夷運動に奔走した長州藩士でしたが、明治維新後は政治家の中でも、最も熱心に林業を広めた人物で、のちに「日本山林会長」となっています。

「庄三郎」から杉種・桧種の播植法、苗木の移植、育成枝打ち、出材法、筏流しなどの具体的な体験談を聞いた「品川」はその内容に深く感銘を受けます。また、「庄三郎」が自身の提唱した『吉野式密植法』により、杉・檜苗30万本を川上村内数十か所に分けて植付け、国家のために造林に一生を捧げるという凄まじい気迫を語ったことにも、大きく感動するのでした。

「品川」はこの後、成績優良な吉野造林を模範として、中央・地方の財政家などに推奨、講演して歩いたので、「土倉庄三郎」の名は全国に広まり、川上村大滝は山林経営を目指そうとする者のメッカとなり、多くの人々が訪れるようになりました。

のちに、天竜川流域の植林事業を手掛けた「金原明善」もそのひとりです。
川上村の吉野林業と土倉庄三郎
参照:「川上村史 通史編」歴史編第十二章 土倉庄三郎抄伝

画像:国立国会図書館デジタルコレクション 電子展示会「近代日本人の肖像」 (品川弥二郎)

 

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「土倉翁」を追いかけると、雄大な「吉野林業」とともに、幕末・明治維新の日本の中枢にも、大きく関わってきます。

知れば知るほど、ロマン溢れる人物です。気迫のこもった「吉野林業とは!」を生で聞いてみたいですね。


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