超現代語訳

川上村の吉野林業を学ぶ

これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。

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2020.5.18

■「川上村史 通史編」に学ぶ① 古代の吉野地方

「吉野林業」のはじまりとされる「中世」以前、巨大な寺院等の木造建築物を建立しはじめた「大和朝廷(4~7世紀)」の時代に、日本で「最初」の大規模な木材需要が発生しました。

 

ただ当時に、「吉野林業」地帯に大きな木材需要があった証拠がほとんどありません。

 

「令和」の時代になって話題の「万葉集」に

 

「斐太人の真木流すとふ丹生の河言はかよへど船そ通はぬ(巻7)」

 

と詠われており、吉野川支流の丹生川流域で木材生産があったことを推測させる程度のものがあるくらいです。

 

吉野には古くから「離宮」が置かれたり、「大峰山の地下は黄金の浄土である」といった黄金伝承も存在し、神聖な場所であるとされていたことが、大規模な伐出を困難にしていたようなのです。

 

ただ、古代に木材生産が盛んであった場所が、有名林業地になったところはなく、「耕地化」「荘園化」されたり、場所によっては「禿山」になるケースもあったそうで、そういった「森林の乱開発」を免れたことが、中世に豊富な森林資源を引き継ぐことができたともみることができるようです。

吉野の森

参照:「川上村史 通史編」林業経済編第一章

 

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本格的な「人工造林」である「吉野林業」のはじまりは、まだまだ先の時代になりますが、吉野が「神聖な場所」とされていたことが、現代の「吉野林業」に繋がるひとつの理由であるというところは、興味深い話です。「令和」時代の「吉野林業」の森も、凛として神聖な場所です。


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